「腰痛は心の叫びである」 著者 山本浩一郎
内容は当センターでも心掛けていることが書かれていて、まだまだできていないこともあったので参考にさせていもらいます。
腰痛などの痛みは脳の「思い込み」であるという考えは多くの人に当てはまると思います。
「○○すると痛みが出る」などの条件付けが痛みの原因だったり、我慢して抑え込んでいた感情が痛みとして出ていることもたくさんあるでしょう。
以前「痛みとは神経細胞の記憶である」という概念を聞いたことがあります。本書でもたとえで出てきますが、梅干しを想像すると唾液が出るのと同じように、過去に経験した痛みと条件がリンクして呼び起されるというメカニズム。
楽しいことをしているときは痛くないのに、やりたくないことをしていると痛みが出てくるなんて言うのは典型的でしょう。
腰痛の85%は原因不明と言われていて、その全てが心的ストレスというのは極端だと思いますが、大きな影響があることは間違いないでしょう。
痛みや症状に依存してしまっている場合などは、それらが無くなることへの不安で治ることをあきらめてしまうパターンさえありますからね。
痛みとの付き合い方は、自分自身との向き合い方。自分の身体へ意識を向けるチャンスだと思って、なにがなんでも抑え込むのではなく、手放していきましょう。