11/12(土)、13(日)の二日間、免疫力と発達についてのレクチャーを開催しました。
たくさんの方にご参加いただき、大盛況でした。
免疫力って何となく聞いたことあるけどいったいどんなものなの?といった素朴な疑問から、免疫力を上げるために必要なこと、免疫とアレルギーの関係などいろんなことがリンクしあっているということを知ってもらうことができたと思います。
一般的に3歳までにたくさんの病気をしていると将来的にアレルギーになりにくいと言われています。
その理由は免疫反応を調節するヘルパーT細胞には、Th1細胞とTh2細胞とがある。このTh2細胞の数が多いとアレルギー反応が出やすいくなる。Th1細胞とTh2細胞のバランスはどちらかが増えればどちらかが減ることで保たれます。Th1細胞は細菌に曝露することで増える。つまり子どものころにたくさん風邪を引いたりするとたくさんの細菌と接触することになりTh1細胞が増える。また動物と一緒に生活したり、泥んこになりながら遊ぶことも同じ効果があります。
子どものころから除菌・殺菌・滅菌と過保護に育てるとTh1細胞の増える機会を奪うことになり、必然的にTh2細胞が増える。Th2細胞が増えるとアレルギー反応が出やすくなるため、様々なアレルギーに将来的になるリスクが上がるというわけです。
現代では幼児の8%、小学生の20%、16歳までで30%が花粉症を発症していると言われています。極端なキレイ好きが原因の一つと考えるとしっくりきますね。他にも食生活や運動不足、睡眠の質などたくさんの原因も考えられますが、すぐに対応できることといえば徹底的にしている除菌・殺菌・滅菌をやめることではないでしょうか?
当センターでも肌荒れで悩んでいるお子さんが、体をせっけんで洗いすぎているのをやめてもらっただけで改善したなんて例もあります。
「細菌=汚い・危ない」という認識が浸透している反面、乳酸菌・ビフィズス菌などは積極的に摂っていますよね。細菌と接触することは免疫力をあげるトレーニングと思ってあまり怖がらずにいきましょう!